麗江ぶらり旅〜(その6)食は命の泉

中国料理の特徴は南淡(ナンタン)、北鹹(ヘイシエン)、東酸(トンスアン)、西辣(シーラー)と言われている。南方料理はあっさり、北方料理は塩辛く、東方料理は酸味があり、西方料理は辛味が強いという意味だ。 中華料理が好きなのは亡父が中華料理好きだったこ…

麗江ぶらり旅〜(その5)はるかな長江

この旅ではまったく予期していなかったいくつかの出来事に遭遇した。 ひとつは長江との出会いだった。 旅も終わりに近い1月2日の午後、空港へ向かう途中、麗江から西へ50キロメートルにある石鼓(せきこ、シークー)古鎮を訪れた。そこが、一生涯忘れないこ…

麗江ぶらり旅〜(その4)トンパ文字と東巴文化

今回の旅行のもう一つの楽しみはトンパ(東巴、Dongba。中国語の発音ではトンバに近い)文字を持つ東巴文化の歴史に接することだ。 トンパ文化はナシ族によって受け継がれてきた固有の文化で文字は世界記憶遺産に認定されている。麗江古城のあちこちの看板に…

麗江ぶらり旅〜(その3)玉龍雪山とナシ族の文化

麗江周辺に暮らす少数民族のナシ(納西)族にとって万年雪を抱く玉龍雪山は神々の住む聖地だという。 標高5596メートルの高山は雲に覆われて麓から頂を見ることができないことが多く、広州に立ち寄った際の地元のバスガイドからは眺めることができる幸運を祈…

麗江ぶらり旅〜(その2)麗江はワンダーランド

雲南省は地図で見ると小さく見えるが、面積はほぼ日本と同じで、麗江は大きな省都の昆明や隣接する大理とともに雲南を代表する一大観光地だ。 地理的には昆明から北西600キロ、大理から北に200キロ離れた場所にある。 金沙江(揚子江上流)を挟んで、有名な…

麗江ぶらり旅〜(その1)麗江は遠い

もともと地理と世界史が苦手なので、国外の観光地はどこがどこなのかまったく判らない。 旅行に行く時もあらかじめ下調べをしないので、行き当たりばったりでどこに行ったのかは帰ってから調べることがほとんどだ。 今回もガイド本の定番「地球の歩き方」を…

雲南省北部の古都、麗江の旅・旅程

ぶらり麗江、古都滞在の旅6日間(12月29日羽田発、1月3日羽田帰国)。 1日目 羽田発(14時35分 中国南方航空CZ386)−広州白雲国際空港着(現地時間19時45分 、時差マイナス1時間)。1泊目 花都新世紀酒店(New Century Hotel 20時15分着)。 2日目 朝ホテル…

伊豆修善寺温泉の足湯三昧

この週末は予定が変わって時間が出来たのでドライブに出かけた。 特に行きたい目的地があったわけではないから、まだ行ったことのない伊豆修善寺温泉に行ってみることにした。 先月、7年目の車検を機にカーナビも更新したので、道路案内は最新版だ。 東名高…

香嵐渓と恵那峡に行く

勤労感謝の日に続く連休は紅葉見物とご当地グルメを体験する旅に出かけた。 新幹線で名古屋駅まで行き、1日目はバスに乗って紅葉の名所を巡った。 今回の旅のメインは香嵐渓(こうらんけい)の紅葉。少し盛りは過ぎた感じ。 好天に恵まれて川面に反射する光が…

朝の倉敷

一泊で岡山に行ってきた。 宿泊は岡山駅に続くホテルだった。 今朝、電車に揺られて倉敷に散歩に行った。 岡山駅と倉敷駅はわずか16分と、旅というには近すぎるほどの距離だけれど、 車窓の風景は田園地帯を越え、はるかに離れた町に行く感じがした。 古風な…

高尾山の紅葉はまだ早かった

このところまったく運動らしい運動をしていない。 食べて飲んでばかりの不健康な毎日なので、少しは体を動かすようにと神の声(おかみさんネ!)が響き、朝一番で握り飯を持って高尾山に出かけた。 朝5時半に車で家を出ると1時間で高尾山口に着いた。東名も…

浅草寺大草鞋奉納行事

今日は浅草寺で十年に一度の大草鞋奉納行事があるので見物に行ってみた。 少し早く家を出てスカイツリーのある押上駅まで行き、雲ひとつない青空の下、スカイツリーに登ろうかと当日受付に向かうと驚きの長蛇の列だった。 これだと奉納行事に間に合わなくな…

霧ヶ峰ソロキャンプ

暑さ寒さも彼岸まで。昔の人は偉い。森羅万象は定理で動く。 お彼岸の中日は天気が良くなる予報なので長野県の南部に位置する車山の秋を気儘にトレッキングして紅葉の進み具合を偵察するプランを立てた。 トレッキングの後は、シーズン終了間近の霧ヶ峰キャ…

山形秘湯巡りと芋煮会空振りの巻

敬老の日前の連休は天気が悪く登山もキャンプも諦め、かろうじて雨マークのない東北地方に行って、観光旅行と秘湯巡りをすることにした。 自宅を14日の朝6時に出発して、まずは福島の磐梯山と猪苗代湖を目指した。 読みが当たって天気は快晴になった。 磐梯…

自宅キャンプ

9月6日に北海道胆振地方で震度7の巨大地震があった。幸い親族、親戚には大きな被害はなかったが、被災地の皆様に心からのお悔やみを届けたい。 先週はなんやかやとあわただしい日々だったので、週末はリフレッシュ目的でカン君を連れて尾瀬沼にキャンプに行…

多摩川の源頭・源流を訪ねる〜笠取山

酷暑の続く毎日。今年から新たにできた「山の日」の制定記念に、8月11日(土)は多摩川の源頭・源流を訪ねる笠取山登山に出かけた。 この山は田中澄江著「新・花の百名山」に載っているけれど、どういう訳か、山と渓谷社がNHKの番組を踏まえて編集した「花の…

夏休みは北海道

いちはやく梅雨が明けて、いまだ経験したことのない猛暑とともにはじまった今年の七月。 月末の週末には義母の三回忌があるので、今年はこれに合わせて北海道に夏休み旅行に出かけた。 一昨年に引き続き北海道の大雪山系に行き、前回天候の具合で未踏峰とな…

五月は薔薇の季節

快晴の少し気温の低い日曜日。 鎌倉文学館にバラを観に行った。 ここは旧加賀家の別邸だった場所で 庭から遠く伊豆大島が眺められる。 明治から大正にかけて鎌倉に移り住んだ文豪たちの隠れ家だったようだ。 庭の隅に手入れの行き届いた薔薇園がある。 薔薇…

上高地は雪、乗鞍高原は快晴

メイストームという言葉を今回初めて聞いた。 連休後半の4連休は青森から秋田を周回するテント泊旅行の腹積もりだったが、 日本列島を春の低気圧が縦断して各地で大荒れの天気予報となってしまった。 この4月末から5月初旬に襲来する嵐のような悪天候をメイ…

井の頭公園探訪

GW前半の3連休の最終日はどこという当てがないので、 昨日の朝のNHKで放送していた「さわやか日本百景」の舞台、井の頭公園に行ってみることにした。 放送ではたくさんの野鳥の姿が流れていたので、ひょっとすると野鳥たちの珍しい決定的瞬間が撮れるかもし…

童心に帰ってイルカのショーを見にゆく

今年の連休前半の初日は油壷マリンパークの開園50周年イベントに出かけた。 こどもたちをがまだ幼い頃正月に家族みんなで来たことがある。30数年ぶりだ。 朝9時過ぎに入園すると入園料がタダになるイベントで、 先着500人には記念のトートバックがもらえる特…

あしかがフラワーパークで藤を堪能

JRの休日おでかけパス(2670円)を買って、 昨日、あしかがフラワーパークに藤を観に行った。 朝一番に、おにぎりと冷やした缶ビールをカメラリックに入れて 片道およそ3時間のうたた寝をしながらの電車の旅は愉しかった。 宇都宮線(東北本線)の小山駅で両…

三春の滝桜

福島県郡山市の郊外、三春町の滝桜は齢千年の古木。 ちょうど週末に満開を迎えたので朝5時に自宅を出て花見に出かけた。 常磐道では激しい雨に降られたが、磐越道に入ると雨が上がり、陽は差さないが 花曇りの桜見物ができた。 千年を見つめた孤独な枝垂桜と…

桜酔い

東京の桜が満開を迎えたとインターネットに載っていたので 今日は目黒川の桜並木と東京管区気象台の桜の標本木がある靖国神社に行ってみた。 目黒川は生まれ育った実家のすぐそばを流れている。 中目黒駅で降りて川沿いの道を行くと、 昔の姿からは想像でき…

幸福に辿り着く:春の帯広日帰り

三男のお嫁さんの両親との初顔合わせで帯広を日帰りした。 帯広はまだ早春だ。朝一番の飛行機を降り立つと気温はマイナス1度だった。 道の脇には除雪した雪が、まさに小山になっている。 空が広くて、澄み切った大気を貫く光が眩しい。 北の大地は芽吹きの季…

秘湯を訪ねる〜箱根太陽山荘

気持ちが痩せてきて元気が出ないので、 鄙びた温泉にでも行ってリフレッシュしたいなあと独り言を言っていたら、 なんと家内が予約を入れてくれて先週末は新宿で映画を観たあと 急転直下、箱根の強羅に温泉旅行に行った。 新宿から小田急の急行に乗り込み箱…

鋸南町では水仙まつり

明日から天気が崩れ関東でも大雪になると、盛んに報道されている。 天気のいいうちにどこかに歩きに行きたいが、なかなか決まらず 結局きのう行こうと思っていた房総半島の鋸南町に水仙を見に行った。 嵯峨山という小山に登るつもりで出かけたが、私有地で今…

都営地下鉄ぐるり旅

都営地下鉄の一日乗車券を買って東京ぐるり旅に出かけた。 浅草線はまず大門で乗り換えて、大江戸線の国立競技場前から歩き出した。 競技場の卓球選手権と書いた大きな看板の前を過ぎ、千駄ヶ谷の駅前を横目に見て、 明治神宮に今年二度目の初詣(?)。 喧騒を…

悠久のインド

昔からインドを訪れた者はインドの熱狂的なファンになるか、あるいは大のインド嫌いになるかどちらかしかないと言われてきた。 多くの文筆家がインド旅行記や随筆を残しているが、一様に同じようなことが書いてある。 すっかりインドファンになってしまった…

初日の出とスーパームーン

年末はみんな元気で、今年も家族旅行に出かけることができた。 目的地は知多半島の先に浮かぶ小さな島と三河の蒲郡形原温泉(がまごうりかたはらおんせん)だ。 特段の理由があっての旅ではなく、 ただなんとなく知多半島を南下して日間賀島(ひまかじま)に…