麗江ぶらり旅〜(その1)麗江は遠い

もともと地理と世界史が苦手なので、国外の観光地はどこがどこなのかまったく判らない。
旅行に行く時もあらかじめ下調べをしないので、行き当たりばったりでどこに行ったのかは帰ってから調べることがほとんどだ。
今回もガイド本の定番「地球の歩き方」を開いたのは出発の2日前で、ただパラパラ見ただけだったので、行き先が少数民族の住む街だとは知らなかった。
今回の旅の目的地は、中国の南西部、ベトナムラオスミャンマーと接する雲南省の北部に位置する、麗江という世界文化遺産の街だった。中国では四川省に隣接していてとチベット自治区がすぐそばだ。
亜熱帯に属し、常春の地域で、この地域の民家には暖房も冷房装置にないという。



中国国内でも人気のある観光地で、チベットの高地に先祖を持つ少数民族であるナシ族(Naxi)の豪族、木(もく、ムー)氏が築いた都の跡だ。日本でいえば、飛騨高山のような場所らしい(姉妹都市になっているようだ)。
日本からは直通便がなく、今回は羽田発、広東省広州(Guăngzhōu、クワンチョウ)市で一泊。さらに飛行機を乗り継いで、雲南省省都昆明(クンミン)を経て麗江市に辿り着いた。着くまでに一泊二日なのだから、結構、遠い。
前泊の広州市のホテルに着いたのがすでに夜中の10時過ぎだったので、朝出発前に少しだけホテルの周囲を散歩しただけだったが、この街では古い町並みが次々と壊されて高層ビルや広い道路、地下鉄駅の建設が進み、発展する中国を象徴するような風景だった。広州市は、北京、上海に次ぐ、中国第3の人口を持つ巨大都市なのだそうだ(人口 1千3百万人)。広州は別名、花都と呼ばれている。

(たまたま朝の花都新世紀酒店ロビーにいた新婚さんと記念撮影)
広大な広州花都空港を後にしたのは、飛行便の都合で昼過ぎだったので、目的地の麗江に着いたときはすでに日が暮れていた。日が暮れると急激に冷え込み、麗江古城(旧市街)のホテルの中庭に面する簡素な暖房設備だけのレストランで、寒さに震えながら夕食を摂った。

(ようやくたどり着いた麗江王府飯店の玄関口)
食べたのはもちろん中華料理で、四川省に近いからか、たっぷりの唐辛子とニンニクが効いた料理だったが、味付けは上々で、大変うまかった。唐辛子を齧ってみると固くてそれほど辛くなかった。結果的にはこのあと帰国まで毎日三食とも郷土色豊かな中華料理を食べた。ちなみに出発前の12月28日の夕方、職場仲間と仕事納めに職場近くで中華料理を食べたので、都合七日間にわたり中華料理を食べ続けるという大記録を樹立した。
この由緒あるホテル(麗江王府飯店)を観光拠点に3連泊し、近隣の史跡や名所を観光した。部屋は暖房が効いて暖かかったので夜はよく眠れた。